第二種運転免許とは、第一種運免許いわゆる通常の運転免許とは違い、自動車を使って人を乗せ、運び、それによって収入を得るために必要不可欠な免許です。
その取得条件は、停止期間を除いて第一種運転免許の取得から3年以上経過していることです。
よって、無事故無違反で運転していれば、最短で3年で取得することが可能になります。
とはいえ、一般の人にあまりなじみのない免許でしょう。
しかし、私たちが日常で利用するもののなかにも、第二種運転免許が関わるものがあるのです。
代表的なものはタクシーです。
人を乗せ、目的地まで運び、賃金を得るタクシー運転手は、第二種運転免許が必要な仕事の代表例と言っても良いでしょう。
それ以外には、公共交通機関であるバスの運転手、貸し切りバスの運転手、要介護者の移動の足となる、介護タクシーの運転手、運転代行業などが当てはまります。
おおむね、人の移動に関わる仕事であれば当てはまると考えて良いでしょう。
昨今の日本では、ワークライフバランスを考えた、ドライバー業界のブラック労働の改善を目指す動きがあります。
そのなかには、Uberなどに代表される「個人タクシー」のようなものも想定されています。
これは海外では一般的な職業なのですが、日本での導入については慎重論が主になっています。
仮に個人タクシーも公的に導入されることになれば、当然第二種運転免許が必要になるでしょう。
車の運転はたくさんの人が当たり前に行っていることですが、仕事として人を乗せる場合は、その責任は通常の比になりません。
そのため、第二種運転免許という区別が必要なのです。